最近の日本では、地震や台風、大雨、雪などの自然災害が続けて起きています。これらは人々の生活に大きな影響を与えてきました。まず地震についてです。2021年と2022年に福島県沖で大きな揺れがあり、停電や家の被害が出ました。2023年には能登半島で強い地震が起こり、2024年の「令和6年能登半島地震」では震度7を記録し、多くの家が壊れ、600人以上が亡くなりました。日本は地震が多い国なので、常に備えが大切だと分かります。
次に台風です。2020年の台風10号は九州で大きな被害を出し、2022年の台風14号は西日本を横断して、浸水や停電をもたらしました。台風は風だけでなく、大雨による水害も起こすことが増えています。また、線状降水帯による集中豪雨も問題です。2020年の7月豪雨では九州で84人が亡くなり、2021年には静岡県熱海市で土石流が発生し、大きな被害が出ました。
さらに冬の雪も大きな災害です。2020~21年の冬には高速道路で車が立ち往生し、2021~22年の大雪では雪かき中の事故などで97人が亡くなりました。2022~23年の冬も北陸や東北でたくさんの雪が降り、電車が止まったり停電が起きたりしました。
こうした災害に備えるためには、それぞれに合った防災グッズが必要です。地震には折りたためるヘルメットや情報を得るための携帯ラジオ。台風や大雨には防水リュックや簡易トイレ。雪にはスコップや体を温めるための保温ブランケットなどが役立ちます。そしてどんな災害でも、水や食料、ライトや衛生用品を用意しておくことが共通して大切です。日本は「いつ、どこで」災害が起きても不思議ではありません。家族や地域、学校や会社で話し合い、普段から準備を進めることが被害を減らす第一歩になります。
地震の被害と備え
近年の大地震
-
2021年、2022年:福島県沖で震度6強の地震
-
2023年:能登半島で震度6強
-
2024年1月:令和6年能登半島地震(震度7、死者600人超、全壊6500棟以上)
地震はいつどこで起きてもおかしくない日本において、最も警戒すべき災害の一つです。
地震に必要な防災グッズ
-
折りたたみ式ヘルメット
-
携帯ラジオ(手回し式)
-
ホイッスル(救助を呼ぶため)
-
水と食料(最低3日分)
台風と水害のリスク
台風による被害の特徴
-
2020年 台風10号:九州中心に被害
-
2022年 台風14号:西日本を縦断し、浸水・停電
台風は「風害」だけでなく「水害」による浸水や土砂崩れのリスクも増えています。
台風・水害対策の防災グッズ
-
防水仕様のリュック
-
LEDランタンや懐中電灯
-
モバイルバッテリーやポータブル電源
-
吸水式の簡易土嚢
-
簡易トイレや衛生用品
豪雨・土砂災害の深刻化
集中豪雨と土石流
-
2020年 令和2年7月豪雨:九州で死者84名
-
2021年 熱海市土石流:死者・行方不明者多数
線状降水帯による集中豪雨は短時間で大きな被害をもたらし、避難判断が難しい点も課題です。
豪雨対策の防災グッズ
-
防水ポーチ(貴重品保護用)
-
長靴・レインウェア
-
防災マップ・ハザードマップの確認
-
防水ヘッドライトとホイッスル
豪雪の被害と対策
豪雪による被害事例
-
2020~21年冬:高速道路で車両立ち往生
-
2021~22年冬:大雪で死者97名
-
2022~23年冬:北陸・東北で大規模な交通障害
豪雪は交通やライフラインを止めるだけでなく、除雪作業中の事故も大きな問題です。
豪雪対策の防災グッズ
-
折りたたみスコップ(車載用)
-
保温ブランケットや毛布
-
使い捨てカイロ
-
車載用の牽引ロープや非常食
まとめ
日本は世界でも有数の災害大国であり、地震・台風・豪雨・豪雪といった自然災害が毎年のように発生しています。被害は住宅の倒壊や停電、交通麻痺にとどまらず、命を脅かす深刻なものです。だからこそ、私たち一人ひとりが「備え」を日常に組み込むことが重要です。
まず基本となるのは、水・食料・照明・衛生用品といった共通の必需品です。これらはすべての災害に対応できるため、家族人数分を最低3日分は備蓄しておきましょう。さらに、災害ごとの特徴に応じたグッズも欠かせません。地震には折りたたみ式ヘルメットやホイッスル、台風や豪雨には防水リュックや簡易トイレ、豪雪にはスコップや保温ブランケットといった道具が、命を守る大切なアイテムになります。
また、防災は物資をそろえるだけではなく、避難経路や家族との連絡手段を共有しておくことも大切です。いざという時に慌てないためには、日頃から防災訓練やシミュレーションをしておくと安心です。地域のハザードマップを確認し、避難所までの道を実際に歩いてみるだけでも、防災意識は大きく変わります。
「いつ、どこで」災害が起きてもおかしくない日本において、防災は特別なことではなく、生活の一部です。今日からできる小さな準備を積み重ねることで、大きな災害が来た時にも冷静に行動でき、家族や大切な人を守る力になります。
コメント